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「○○するな!!」ってダチョウ倶楽部的なアレか?ってな風に判断に迷う・・・。

目安時間:約 10分

購読しているメルマガのタイトルに「マルチとかに誘わないで欲しい」みたいなんがあったんですよ。

 

「誘うな」って敢えて言っているってことはダチョウ倶楽部的っていうか「絶対に押すなよ」みたいな感じで「マルチに勧誘して」ってことなんかな?

 

ってな風に勘ぐってしまいがちなワケです。

 

もっとも世の中に「マルチに勧誘して」なんて人はまず存在しないわけです。

 

そこで考えられるのが「マルチとかに誘うな」なんて言って、敢えてマルチに勧誘させておいて勧誘者をコテンパンに叩きのめしてやろうってな目的かな?

 

あるいは過去にマルチを叩きのめした武勇伝的なアレなんかな?

 

なんて風に想像を巡らせながらメルマガに目を通してみたわけなんです。

 

まぁ実際はそういった穿った見かたをした私の心が汚れていただけってことなんでしょうか?

 

そういった意図は全くなく純粋に「マルチには誘わないで」ってことが書いてあっただけです。

 

「マルチに誘わないで」って理由は単純明快「儲からないから」ってことです。

 

「マルチが儲からない」なんて今さらってな話ですが、世の中には常に未成年から成人へと達する人々がいるワケです。

 

そういった「マルチが儲からない」なんて当たり前のことが分からない層に「マルチが儲からない」って当たり前のことを知らしめるために敢えてメルマガのタイトルにしたって風にも思えるワケです。

 

いや「マルチは儲かるよ」って人も稀には居るでしょうが、そういった人たちってのは初期から始めたピラミッドの頂点に近い人だとか、世の中に対し何らかの影響力を元々持っていた人たちって感じなんじゃないでしょうかね?

 

そこいらの人脈もカリスマ性も無いような人がマルチなんてやっても殆どの場合はお金と時間をムダに浪費するだけの結果となるのは容易に想像できます。

 

ちなみに俗に「マルチ」って呼ばれているビジネスってMLM(Multi-level marketing≪マルチレベルマーケティング≫)の略なワケです。

 

「MLMに誘われたことがある」って人や、「MLMをやったことがある」って人はけっこう多いんじゃないですかね?

 

もっとも「MLMをやったことがある」って人でも90%以上は1年以内に止めているでしょうし、入会しただけで何の活動もせず自然消滅的に退会となっているような人も多いでしょうから「今でもMLMをやっている」って現在進行形の人ってのは殆ど居ないと思います。

 

普通の商売ってのは自分が直接的に誰かに商品を紹介し買って貰えればお金が入ってくるってシステムなワケなんですが、MLMってのは自分が直接販売しなくてもマージンが入ってくるって所にウマ味があるわけです。

 

どういうことかっていうと・・・

 

MLMってのは自分が直接勧誘した人は自分から見れば『子』となり、『子』が勧誘した人ってのは自分からすると『孫』となるわけです。

 

たとえ自分が何も売ることが出来なかったとしても、自分から派生したピラミッド構造の下に位置する『子』や『孫』が何かを売ればマージンが入ってくるってシステムになっているのがMLMの特色と言えるワケです。

 

そうした「『子』や『孫』からもマージンが入って来る」ってシステムに惹かれてマルチを始める人ってのが非常に多いワケなんですね。

 

そうなると「自分が何も売らなくてもいい」って目的のために『子』の勧誘に力を入れがちなわけです。

 

さらに『子』が勧誘に成功した『孫』からもマージンがあがってくるってことで、ファミレスなんかで『子』が『孫』を勧誘する際に同席したりして、「商品やシステムの素晴らしさ」を大いにアピールしその勧誘活動を後押ししたりもするワケです。

 

MLMが儲からない理由ってのはそういうことなんですよ。

 

「そういうことってどういうこと?」

 

って思うかも知れませんが一目瞭然じゃないですか?

 

まずは勧誘時に説明したりする際に使用するファミレスの飲食費、交通費やガソリン代、資料のコピー代、パンフレット代、自分が消費した時間の時給換算のお金ってのが費用としてかかるわけです。

 

ちなみに大抵のMLMってのはマージンを受け取れる条件に「一定以上の商品を自己消費する」ってなっているわけです。

 

その金額ってのはMLM会社によってまちまちだと思うんですが、今の時代に商品代の高額自己負担ってのはまず無理でしょうからせいぜい高くても毎月一万円前後って金額が限界なんじゃないかと思います。

 

前述のように勧誘時にファミレスなんかで説明するだけでもそれなりの費用がかかるワケなんですが、「MLMが儲からない最大の理由」ってのは「自分は何も売らなくても儲かる」って自分が考えるのと同様に、『子』や『孫』も「自分は何も売らなくて儲かる」って考えるからなんです。

 

つまり勧誘時に説明された「寝ていても『子』や『孫』からお金が入ってくる」みたいなイメージをずっと抱いているって人が非常に多いわけなんですよね。

 

元々の考えが『子』や『孫』頼りで「自分で商品をバンバン売ってやろう」なんてことは微塵も思っていないってこともあり、自分も含めた『子』や『孫』の殆ど全員が自己消費分の商品購入しかしないワケです。

 

『子』や『孫』による自己消費から発生するマージンなんかたかが知れているっていうか、自己消費分の商品購入金額と相殺できるだけのマージンがあれば上出来って感じなんじゃないですか?

 

もっとも『親』である自分ですら自己消費分の商品購入金額と相殺できるだけの一万円前後の微々たるマージンしかないってことで、『子』や『孫』なんてのは「殆どマージン無し。自己消費分の商品代金で大赤字」ってな惨憺たる有様だと容易に想像できるワケです。

 

自分が『親』、自分が直接誘った人は『子』、『子』が誘った人は『孫』ってなるワケですが、『ヤル気』って面においては『親』⇒『子』⇒『孫』の順番で確実に下がるワケなんですよね。

 

つまりMLMにおいて『親』である自分より『ヤル気がある』なんて『子』や『孫』が自分の下になるってことは殆ど無いんです。

 

『親』である自分ですら「自分は何も売らなくてもいい」なんて風に考えて大したヤル気もないってことから、その下に位置する『子』や『孫』のヤル気なんてモンは推して知るべしってことです。

 

あと『親』である自分がメッチャ頑張って毎月一定人数を勧誘している人ほど、つまりヤル気マンマンな人ほど「報酬が増える筈なのに、実際には報酬は思うほど増えない」ってジレンマに陥るってことも多いわけなんですよね。

 

どうして報酬が増えないかっていうと、毎月勧誘した人数と同等の人数が会員を止めてしまうってことに加えて、そこそこ活動していた『子』会員であったとしても古い会員から順番に活動を停止していってしまうんです。

 

そういったことからMLMって「頑張っても頑張っても報酬が増えない。むしろ減っている」なんてことは普通にありがちなことなんですよ。

 

つまり「マルチは儲からない」って結論になるのは仕方ないって風には思いますね。

 

 

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